2017年10月10日火曜日

ケンネルコフの記録

ある日鈴が突然かかってしまった犬の気管支炎の病気、ケンネルコフについて書いておこうと思います。




ケンネルコフはドイツ語でZwingerhusten(ツヴィンガーフステン)と言うのですが、我々は日本語でもドイツ語でも聞いたことがなくて知らない病気だったので始めはちょっぴりパニックになりました。


と言うのも、初期の病状はオッサンのようなガハッという咳がたまに出て病院に行こうかどうか迷う程度だったのですが、病状が悪化して最悪の時には聞いたことがない高い喘ぎ声で「グェーー!グェーー!」と言うのが昼も夜も止まらなくなったのです。あの小さな体でそれはもう大音量の咳でした。


初期のオッサン咳の時点で念のために院に連れて行き、ケンネルコフと診断してもらって抗生物質ももらっていたのですが、残念ながらその段階で悪化を止めることができませんでした。見ていて可哀想で正直飼い主もかなり辛かったです。首のあたりにあるリンパもかなり腫れてしまっていました。


どうやら咳と共に痰が絡むらしいのですが、おパグには痰を吐くということは出来なくて痰は溜まる一方。咳と共に変なクシャミも繰り返していました。クシャミも咳と同じく聞いたことがないような音。。。なんと表現していいかわかりませんがちょっぴり声がミニオンズぽかったです。(笑)ビデオにとっておけば良かった。


約一か月半経った今はだいぶ落ち着いてきていますが、たまに咳と逆クシャミをしています。


炭は感染してから現在で2週間くらいなのですが、流石は健康が取り柄の炭ちゃん、リンパが腫れることもなく、抗生物質も飲んでいないのに鈴とは違って症状の収まり方が半端なく早いです。


忘れない様に鈴のケンネルコフの経過をメモしておきます。


<発症超初期>
·          オッサンのようなガハッと言う咳の回数が少しずつ増えてくる。
·          逆クシャミもたまに出るようになる。
·          病院に連れて行き、ケンネルコフと診断される。


<発症から2~3日後>
·          泡立った白い痰を大量に吐くようになる。痰は1日だけしか吐かなかったけれど、吐かなくなったのは吐かずに飲み込むようになった為と思われる。
·          ガハッと言う咳の代わりに「グェーー!グェーー!」と言う高い音の喘ぐような咳が始まる。「グェーー!」の咳は特に朝と夜、そして興奮したとき頻繁に出る。
·          安静第一なので散歩の時間をなるべく減らす。鈴は家の中でトイレができるので炭だけ散歩に連れて行った。
·          再度病院に連れて行ったとき、別のパグちゃん2匹が同じくケンネルコフで来ていた。どうやら流行り病の様子。
·          抗生物質、咳止め、痛み止めを処方される。


<発症から一週間後>
·          鈴は首のあたりのリンパが腫れてきた。「グェーー!」の咳はマックスで、ミニオンズのような声で「プルルルプルッ!!」と言いながらクシャミもよくする。透明の鼻水を大量に垂らすが、ティッシュでふき取る前にペロッと舐めてしまうので痰が増えていく。夜中の就寝中も頻繁に咳をするので、飼い主のベッドで一緒に寝かせはじめる。咳が出た時には体をさすってあげると喜んでいたように見える。
·          鈴は薬をもらったがあまり効き目がなかったように見える。免疫機能を上げるハーブ、エキナセアとプロポリスを餌に混ぜはじめる。


<発症から二週間~四週間>
·          咳とクシャミがずっと続く。咳をしているときにお腹の辺りに手を当てると筋肉の動きで大きな力を使って咳をしているのがわかる。
·          咳止めや抗生物質など、薬が効いているのかどうかわからないくらい咳の症状がひどかった。
·          鼻水の色が白くなってきて、量も増えてきた。


<発症から一か月以降>
·          夜中や朝の咳がかなり減った。興奮した時には相変わらず「グェーー!」の咳をする。
·          ちょっとずつ散歩を再開。ただし、他の犬さんと接触しないように気を付けて散歩をする。
·          逆クシャミの回数は相変わらず多い。
·          炭に感染し、泡状の白い痰を吐きはじめる。炭もすぐに吐かなくなり、飲み込み(?)はじめる。


炭はケンネルコフを発症して「グェーー!」の咳がひどくなってから病院に連れて行ったのですが、リンパの腫れがなかったことや、咳の症状が鈴よりもかるかったので抗生物質は処方されませんでした。出されたのはハーブの咳止めシロップのみ。鈴と一緒に餌に混ぜて飲ませていますが、どうやらこのハーブの咳止めが非常によく効くらしく、飲ませたあとはピタッと咳が止まります。

炭も咳をした後に喉・胸のあたりを優しくさすってあげると喜びます。


デュッセルドルフに引越してきて頻繁に会う犬友もおらず、そもそも一体どこで感染したのか謎ですが、ケンネルコフの感染力はどうやら強いようなので感染した他の犬さんの排泄物の匂いを嗅いだりしている時に感染したのではないかと思っています。


今回は本当に嫌なタイミングでの発症でした。sissiの両親がドイツに来る直前での発症。日本のジジババのと初対面は「グェーー!グェーー!」とうるさい初対面になってしまいました。(笑)炭はジジババと毎日お散歩に行けましたが、鈴は最後に一度だけしか行けず。残念でしたがまたいつか、健康で会えたらいいね♪